上手に自宅でマフラーを洗濯する方法
自宅でマフラーを洗濯したら縮んでしまったり歪んでしまったりしたことはありませんか。
マフラーはデリケートな素材が使われているものが多く、長くてからまりやすいため洗濯にはコツが必要なんです。マフラーの洗い方と干し方を覚えておけば、クリーニングに出さなくても手軽に自宅でお洗濯ができますよ。
ふんわり柔らかなマフラーでおしゃれを楽しみましょう!
〜目次〜
カシミヤマフラー・ウールマフラー等素材ごとに洗剤や洗い方を変えるべき?
マフラーに使われる素材は様々。ウールやカシミヤ等の天然繊維やアクリルやポリエステル等の化繊が使われています。
天然繊維と化繊が混在したものも多く出回っています。
アクリルのマフラー
アクリルは比較的安価なマフラーやに使われていることが多いようです。
静電気や毛玉が発生しやすいという特徴があります。
アクロンやエマールなどのおしゃれ着洗い用中性洗剤で洗濯をした後にハミングやレノアなどの柔軟剤で仕上げると静電気防止効果と毛玉防止効果が高まります。
ポリエステルのマフラー
ポリエステルはフリースのようなモコモコした素材に使われている化繊です。
洗濯を繰り返すと毛羽立ったり毛玉ができたりしやすいため、アクロンやエマールなどのおしゃれ着洗い用中性洗剤を使った洗濯がおすすめです。
おしゃれ着洗い用の中性洗剤にはシリコンなどのコーティング剤が含まれているのでマフラーの毛玉予防になりますよ。
ウールのマフラー
ウールは羊の毛を紡いだ天然素材です。
国際基準のウールマークを一度は見たことがあるのではないでしょうか。
ウールマークは「新毛100%」「新毛50%とその他の繊維」「新毛30〜50%とその他の繊維」の3種類があります。
アクロンやエマールはウールマークの承認を受けている中性洗剤なので安心して使うことができますよ。
衣類用液体酸素系漂白剤の手間なしブライトもウールマークの認証を受けています。
ウールのマフラーの汚れやニオイが気になる場合にお試しくださいね。
カシミア、カシミヤのマフラー
カシミヤはカシミアヤギの毛が原料で一般的には高級素材として知られています。
高価な物が多いので取扱いが心配な方はクリーニング店への持ち込みが安心です。でも洗濯機の手洗いコースやドライコースで洗うことも可能なんですよ。
ラインナップ豊富なアタックやアリエールは種類によっては弱アルカリ性のものがあります。
このような洗濯洗剤を使ってしまうとカシミア独特のしっとりとした風合いを損なってしまうため注意が必要です。家庭でのお洗濯にはアクロンやエマール等の中性洗剤を選びましょう。
ちなみに、「カシミア」も「カシミヤ」もカシミール地方の「cashmere」の意味で、消費者庁家庭用品品質表示法の表記ではカシミヤとなっています。
扱い方は同じなのでタグを見て混乱しないようにしてくださいね。
毛のマフラー
マフラーのタグを見ると「毛80% アクリル20%」というように書かれているものがあります。
ぱっと見た感じだとウール(羊毛)とアクリル(化繊)が使われているように思えますよね。
しかし、実際にはウールが使われているとは限らないんですよ。
毛と表記されている場合、ウール、アンゴラ、カシミヤ、ラクダ、アルパカ、モヘヤ、その他の動物の毛が使われています。複数の動物の毛が含まれていることもあります。
「毛80% アクリル20%」の場合、何らかの動物から刈り取った毛80%とアクリル20%が原料に使われているということになります。
自宅で洗う場合は、ウールやカシミアと同じように中性洗剤で優しく洗いましょう。
シルクのマフラー
春先にはシルクやシルク混のマフラーをお使いになる方も多いのではないでしょうか。
シルク素材のマフラーを洗う時にもおしゃれ着洗いのアクロンやエマールが使えます。
パッケージにも絹・シルクと表記されているので安心ですね。
ただし、洗濯機で洗うと糸がつれてしまったり光沢が失われたりする心配があるので手洗いをおすすめします。
麻のマフラーやストール
麻は春夏のUV対策用マフラーやストールによく使われている素材ですね。
普段着ている綿や合成繊維と同じようにアタックやアリエールでお洗濯ができます。
脱水をしすぎるとシワシワになってしまうので、他の洗濯物と分けて洗うか脱水時間を短くセットするようにしましょう。縮みや色あせが心配な場合は、アクロンやエマールなどのおしゃれ着用の中性洗剤がおすすめです。
【参考】ストール・マフラー・手袋の洗い方 -マイカジ(花王のサイト)
デリケートな素材のマフラーやおしゃれ着洗いにはエマールやアクロンで!
長いマフラーをきれいに干すコツを教えて!
長いマフラーは型崩れを起こさないように平干しにするかM字干しで乾かしましょう。
マフラーを干す前に手で軽くたたいてシワをのばします。
フリンジが付いたマフラーはもつれないように形を整えてから干しましょう。
平干しとは
角ハンガーに吊り下げて干さずに平らに広げて乾かす方法です。
100均の平干し用ハンガーが手軽ですが、ワイヤーネットやメタルラック等家にあるものを代用することもできます。
M字干しとは
2本の竿を使ってMの形になるように干します。
竿がない場合は室内につっぱり棒を渡してM字に干したり、ハンガー2本(マフラーが長ければ3本)使ってM字に干したりする方法があります。
マフラーが乾いた後にシワが気になるようならアイロンをかけて形を整えます。
この時、決してワイシャツのアイロンがけと同じようにアイロンの面を直接マフラーに押し当ててはいけません!スチームの蒸気だけが当たるように数センチ浮かせるか当て布をしましょう。
マフラーの洗濯に失敗した!?元通りにする方法は?
アルカリ性の洗濯洗剤を使ってしまった、脱水時間が長くてシワシワになってしまった、干し方を間違えて型崩れを起こしてしまった等々、マフラーの洗濯に失敗してしまうことってありますよね。
お気に入りのマフラーが縮んでしまったという話も耳にします。
そんな時はヘアトリートメントで元に戻せるかもしれませんよ。
ヘアトリートメントに含まれている成分がマフラーの繊維を整えてくれるため縮みや型崩れを戻す効果が期待できます!
【参考】ウールのマフラーをうっかり洗濯機で洗ってしまったら縮んでしまいました。 - Yahoo!知恵袋
ただし縮んでしまった化繊には効果が薄いようです。
人間の髪の毛と同じような構造をしているウールだからこそできる裏技ですね。
ヘアトリートメントの他にはヘアコンディショナーやレノアやハミングなどの柔軟剤につける方法で元に戻せるという説もあります。(私は試してませんが信憑性は高いです)
もしマフラーの洗濯に失敗してしまったら処分する前にダメ元で裏技を試してみるのも良さそうですね。
とはいえ、自宅でマフラーを洗う時は洗い方や干し方に注意して失敗しないように気をつけたいものです。
ぜひお気に入りのマフラーを長く愛用できるように洗濯方法をマスターしてくださいね!