敷布団をクリーニングに出したいと思って調べると、料金はもちろん気になりますが、「そもそもウチの布団は出せるのか」という問題に先にぶつかります。
特に綿わた布団(和布団)と羊毛布団は、業者によって対応・非対応がはっきり分かれます。全社が受け付けてくれるわけではありません。
この記事では、敷布団・綿布団・羊毛布団の3素材を横断して、素材ごとに「どこに出せるのか」「何に気をつけるのか」「自宅で洗えるのか」を整理します。料金を横並びで比べたい方は「布団の宅配クリーニング料金相場とおすすめ5社比較」へどうぞ。
※本ページはプロモーションを含みます。料金・対応品目は2026年8月1日に各社公式サイトで確認したものです。
まず洗濯表示を確認する
素材の前に、手元の布団が洗えるかどうかの判断は洗濯表示が出発点です。布団の端にタグが付いていますので、まずそこを確認してください。

| 洗濯表示 | 意味 |
|---|---|
| 洗濯おけマーク・手洗いマーク | 家庭で洗える(水洗い可) |
| 洗濯おけに× | 家庭では洗えない(クリーニング店に相談) |
| 「ドライ」「P」「F」の丸マーク | ドライクリーニング対応 |
ただし、洗濯表示が「水洗い不可」でも宅配クリーニングでは対応してもらえるケースがあります。業者は家庭の洗濯機とは違う条件で洗えるためです。表示だけで判断せず、次のセクションで素材ごとの事情を確認してください。
素材別:敷布団クリーニングの注意点
ポリエステル敷布団(もっとも出しやすい)
ポリエステルわたの敷布団は多くのクリーニング店がが対応しています。水に強く、乾きも早いため、業者側にとっても扱いやすい素材です。
自宅で洗えるかどうかは洗濯表示とサイズ次第です。
ただし敷布団はシングルでも水を吸うと20kg前後になるため、洗濯機に入る容量(8kg以上推奨)があっても、取り出して干す作業が重労働です。汗じみやにおいが気になるレベルなら、クリーニングに出すほうが無難です。
綿わた布団・和布団(出せない業者がある)
綿わた布団は昔ながらの日本の敷布団です。押し入れの奥に長年しまっていた布団がこれに当たるというケースが多いです。
綿わた布団には、ほかの素材にはない難しさがあります。
綿わた布団の特性
- 水を大量に吸い込む — 洗うとポリエステルの倍以上の重さになる
- 乾燥に時間がかかる — 内部まで乾くのに2〜3日かかることもある
- 乾燥が不十分だとカビとにおいが発生する — 生乾きのリスクが高い
- 洗うと綿がよれて偏ることがある — キルティングが弱い布団で起きやすい
こうした特性から、一部の宅配クリーニングでは綿わた布団を取扱除外品にしています。
自宅で洗うのはおすすめしません。敷布団1枚を浴槽で踏み洗いしたとしても、水を吸った綿わた布団は持ち上げられないほど重くなり、完全に乾かすのが極めて難しいためです。綿わた布団のクリーニングは業者に任せるか、状態によっては打ち直しを検討するのが現実的な選択です。
羊毛布団(縮むリスクがある)
羊毛(ウール)の敷布団は、保温性と吸湿性が高い素材です。ただしクリーニングでもっとも気をつけなければならない素材でもあります。
羊毛にはフェルト化という性質があります。水に濡れた状態で力が加わると、繊維どうしが絡み合って硬く縮みます。一度フェルト化すると元には戻りません。
羊毛布団が縮む原因
- 水で洗う+力が加わる(洗濯機で回す、強く押し洗いする)
- 高温で乾燥する(乾燥機にかける、直射日光で長時間干す)
- アルカリ性の洗剤を使う(ウールはアルカリに弱い動物性繊維)
自宅で洗う場合は30℃以下のぬるま湯で中性洗剤を使い、浴槽で軽く押し洗いする方法がありますが、すすぎ切って完全に乾かすのが家庭では非常に難しい素材です。洗濯表示で水洗い可になっていても、失敗のリスクが高いことは変わりません。
業者であれば素材に合わせた洗い方と乾燥設備があるため、自宅で試すよりクリーニングに出すのが安全です。なお、宅配クリーニング5社のうち綿わた布団を除外している業者でも、羊毛布団はほぼ対応しています(次のセクションで一覧にまとめます)。
宅配クリーニング5社の素材別対応一覧
当サイトで比較している布団クリーニング5社について、素材ごとの対応状況を公式サイトの記載で確認しました。
| 業者 | ポリエステル | 綿わた(和布団) | 羊毛 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| フレスコ | ○ | ○ | ○ | 掛/敷ふとんコースで対応。掛けのみのコースには敷布団は入らないので注意 |
| リナビス | ○ | ○ | ○ | 掛布団・敷布団・羽毛・こたつ・綿わた・羊毛すべて対応。12ヶ月無料保管付き |
| ふとんリネット | ○ | ○ | ○ | 素材による除外はなし。ただしムアツ布団・低反発マットレスは除外 |
| せんたく便 | ○ | ○ | ○ | 素材による除外は明記されていない。布団2点で15,378円(税込) |
| ホワイト急便 | ○ | ×(除外) | ○ | 公式の取扱除外品に「綿わた布団(和布団)」と明記。羊毛・ポリは対応 |
綿わた布団を受け付けていないのはホワイト急便だけです。ホワイト急便に綿わた布団を送ってしまった場合は返送され、返送の送料が自己負担になります。
逆に言えば、ホワイト急便以外の4社は3素材すべてに対応しています。
料金の考え方:「敷布団を出せるコース」を選ぶ
注意が必要なのはフレスコです。フレスコには「掛けふとんコース」と「掛/敷ふとんコース」があり、名前のとおり掛けふとんコースには敷布団は入れられません。
| フレスコのコース | 敷布団 | 1枚 | 2枚 |
|---|---|---|---|
| 掛けふとんコース | 入れられない | 8,800円 | 11,000円 |
| 掛/敷ふとんコース | 入れられる | 13,200円 | 15,400円 |
掛/敷ふとんコースは掛けふとんコースより1枚あたり約4,400円高いです。敷布団は掛け布団より厚く重いぶん、洗浄と乾燥の工程が重くなるためです。
他の4社(リナビス・ふとんリネット・せんたく便・ホワイト急便)は、掛けでも敷きでも同じ料金枠で出せます。コースを選び間違える心配はありません。
各社の料金を横並びで比較したい方は「布団の宅配クリーニング料金相場とおすすめ5社比較」をご覧ください。
ふとんの素材別のおすすめ業者
ポリエステル・羊毛の敷布団ならフレスコ
ポリエステルと羊毛は5社すべてが対応しているため、料金と品質で選べます。
フレスコは布団クリーニング専門の宅配サービスで、中間業者を通さず自社工場で洗っています。素材ごとに洗い方を変えるため、羊毛のように扱いの難しい素材でも安心して任せられます。
- 掛/敷ふとんコース:1枚13,200円、2枚15,400円(1枚あたり7,700円)
- 全国送料無料(北海道・沖縄・離島も無料)
- サイズ追加料金なし
- 自社開発の中性洗剤を使用
北海道や沖縄にお住まいの方は、送料が無料のフレスコが特に有利です。
綿わた布団ならリナビス
綿わた布団を出せる4社のなかで、リナビスは最大12ヶ月の無料保管が付きます。
綿わた布団は長年使われてきたものが多く、汗じみや黄ばみが蓄積していることがあります。丸洗いで汚れを落としたうえで最大12ヶ月預けられるのは、綿わた布団にとって相性がよいサービスです。
また、綿わた布団は重くてかさばるため、洗ったあとそのまま保管に回してしまう使い方が理にかなっています。来客用や予備の布団を年に1回洗ってそのまま預けておけば、押し入れの場所も取りません。
- 1枚10,950円、2枚15,240円、3枚16,950円、4枚20,550円(集荷キット550円込み)
- 最大12ヶ月の無料保管付き
- 羽毛・羊毛・綿わた・こたつ・和布団すべて対応
- 送料:本州・四国・九州は無料(北海道・一部離島2,090円、沖縄6,050円)
枚数が多いならふとんリネット
家族全員分の敷布団をまとめて出したいなら、ふとんリネットの4枚パックが選択肢になります。4枚パックなら1枚あたり4,730円(税込)と、今回紹介する5社のなかで枚数が多いときの1枚あたり料金がもっとも安い水準です。
- 1枚10,450円、2枚13,750円、3枚16,500円、4枚18,920円
- 8,800円以上で往復送料無料(全国一律)
- 素材による除外はなし(綿わた・羊毛とも対応)
- 毛布や枕も1,980円/枚で追加できる
ただしふとんリネットには保管サービスがありません。洗って返却だけでよい方向けです。保管もセットで使いたい方はリナビスが向いています。
古い布団|クリーニングか打ち直しかの判断基準
綿わた布団に限った話ですが、古い布団はクリーニングだけでは限界がある場合があります。綿わたは使い続けると繊維がへたり、洗ってもふくらみが戻らなくなります。

クリーニングで済むケース
- 汗じみ、黄ばみ、におい、ダニが気になる
- 布団のボリュームはまだ残っている
- 使い始めてから5年以内程度
打ち直し(リフォーム)を検討するケース
- 布団がぺたんこで、干してもボリュームが戻らない
- 10年以上使っている
- 側生地が破れている・穴が開いている
- クリーニングの料金と打ち直しの料金が大きく変わらない
打ち直しは綿わたをほぐし直して新しい側生地に詰め替える作業で、相場は1枚1万〜2万円程度です。クリーニング2回分ほどの費用で新品に近い状態に戻せるため、長く使った綿わた布団はまずクリーニングで延命できるかを業者に相談してみるのがよいでしょう。
敷布団をクリーニングに出す前に確認すること
敷布団をクリーニングに出す前に、以下を確認しておくとスムーズです。
- 素材を確認する — 洗濯表示タグに「綿」「ウール」「ポリエステル」などの記載がある。不明なら業者に写真を送って相談
- コース選びを間違えない — フレスコは「掛/敷ふとんコース」を選ぶ。掛けふとんコースでは敷布団は出せない
- ホワイト急便に綿わた布団は送らない — 取扱除外品として明記されている。送ると返送+送料自己負担
- サイズを確認する — クイーン・キングサイズは対応外の業者がある。リナビスはクイーン・キング対象外
- 破れ・穴がないか確認する — 各社とも破れ・穴がある布団は受け付けていない
まとめ
敷布団のクリーニングは、素材によって出せる業者が変わります。
ポリエステルと羊毛は5社すべてが対応しています。品質と料金で選べるので、布団クリーニング専門のフレスコか、保管付きのリナビスが選びやすいです。
綿わた布団(和布団)はホワイト急便が除外しています。残る4社のうち、最大12ヶ月の無料保管が付くリナビスが、古い布団との相性が良好です。
自宅で洗うのは、ポリエステルなら条件次第で可能ですが、綿わた布団は水を吸うと重すぎて干せず、羊毛布団はフェルト化して縮むリスクがあります。この2素材はクリーニングに出すのが確実です。
なお、布団の状態によってはクリーニングではなく打ち直しが適切なこともあります。ぺたんこで干してもボリュームが戻らない綿わた布団は、まず業者に相談してみてください。
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