布団が宅配クリーニングで洗えるなら、マットレスも出せそうに思えます。ところが各社の公式サイトを開くと、「マットレス」は取扱除外品のリストに並んでいます。
先に結論を書きます。マットレスは宅配クリーニングにほぼ出せません。5社を確認したところ、4社が明確に不可、残り1社は公式に記載がないという状況でした。だからこの記事の主題は業者比較ではなく、出せない前提で何を選ぶかです。
なお、エアウィーヴをお使いの方は事情が変わります。エアウィーヴは一部の製品に限って対応している業者があるため、「エアウィーヴは洗える?自宅での洗い方とクリーニングに出す判断基準」をご覧ください。この記事はポケットコイル・ボンネルコイル・低反発ウレタン・高反発・ムアツなど一般的なマットレスを扱います。
※本ページはプロモーションを含みます。料金・対応品目は2026年9月3日に各社公式サイトで確認したものです。最新情報は各公式サイトをご確認ください。
マットレスは宅配クリーニングに出せない|5社の対応を確認した結果
| 業者 | マットレス | 公式の記載 |
|---|---|---|
| リナビス | 不可 | 取扱除外品に「マットレス」。低反発マットも不可 |
| ふとんリネット | 不可 | 「マットレス」「低反発マットレス」「ムアツ布団」を除外 |
| ホワイト急便 | 不可 | 「じゅうたん・カーペット・マットレスはクリーニングできますか?」→「ご対応しておりません」 |
| フレスコ | 事実上不可 | 低反発ウレタン素材・ラテックス・ゴム系素材が洗えないものに含まれる |
| せんたく便 | 記載なし | 対象品目にも除外品にも記載がない=要問い合わせ |
4社が名指しで断っているという事実は重いです。「探し方が悪くて見つからない」のではなく、業界として受けていないと考えたほうが正確です。
唯一の例外がエアウィーヴの一部製品で、リナビスはホームマットレスパッドなど製品名を挙げて対応しています。ただしこれは「エアウィーヴという特定の製品への対応」であって、マットレス全般が洗えるという話ではありません。
マットレスが宅配クリーニングで断られる理由
断る理由は各社ともほぼ共通しています。洗えないのではなく、洗ったあとが成立しないのです。
- 厚みがありすぎて乾かない。布団は10cm前後、マットレスは20cm前後。中心部まで乾かすのに何日もかかる
- ウレタンは水と熱で劣化する。洗浄と乾燥の工程そのものが素材を壊す
- コイル入りは金属が錆びる。内部の状態は外から確認できない
- そもそも配送袋に入らない。フレスコは「折り曲げられない・丸められない」ものを想定していない
- 洗濯機と乾燥機の投入口を通らない。工場の設備は布団のサイズに合わせて設計されている
マットレスは「濡らさずにきれいにする」ことを前提に作られた寝具です。だから丸洗いを主軸にする宅配クリーニングとは、そもそも設計思想が合いません。
マットレスをきれいにする3つの選択肢
宅配に出せないと分かったら、現実的な選択肢は3つです。
出張マットレスクリーニングを頼む
いちばん確実なのが、業者に自宅へ来てもらう方法です。マットレスを運ばず、その場で洗浄・吸引・乾燥まで行います。
料金の目安として、おそうじ本舗のマットレス除菌クリーニングはスタンダードコースがシングル片面16,500円(約2時間)、プレミアムコースが22,000円(約2.5時間)です。サイズや片面・両面で金額は変わります。
- 相場はシングルで1万円前後から1万6千円台。ダブル以上は加算される
- 作業は2時間前後で、その日のうちに終わる
- おねしょ・血液・カビなど落としたい汚れがはっきりしている場合に向く
- 作業当日は完全に乾かないことがあるため、寝る場所の確保が必要
自分でマットレスをケアする
汚れが局所的なら、自分で対処できます。コツは水をできるだけ使わないことです。
- 表面に掃除機をかける。ゆっくり動かすほどホコリと皮脂が取れる
- シミは中性洗剤を薄めてタオルに含ませ、叩いて移し取る。直接かけない
- におい対策は重曹を振って数時間おき、掃除機で吸い取る
- 月に1回は壁に立てかけて、裏面に風を通す
- 3ヶ月に1回は上下・裏表を入れ替えて、へたる場所を分散させる
やってはいけないのは、洗剤を含ませすぎることです。表面はきれいになっても中で水分が残り、内部でカビが育ちます。マットレスのトラブルの多くは、汚れそのものより「濡らして乾かなかった」ことが原因です。
買い替えを検討する
意外と現実的なのがこれです。出張クリーニングが1回16,500円だとすると、2回頼めば33,000円。シングルのマットレスは、この価格帯で新品が買えます。
| 状態 | おすすめの対応 |
|---|---|
| 汚れは局所的で、寝心地は変わらない | 自分でケア |
| おねしょ・嘔吐・カビなど広範囲の汚れ | 出張クリーニング |
| 真ん中がへこんで戻らない | 買い替え(洗ってもへたりは戻らない) |
| 使用歴が8年以上 | 買い替え |
| これから汚れを防ぎたい | 敷きパッド・マットレスパッドを使う |
判断の基準は「へたっているか、汚れているだけか」です。クリーニングで戻るのは汚れであって、つぶれた中材のかさは戻りません。腰が沈むようになったマットレスは、洗っても寝心地は改善しません。
マットレスパッド・敷きパッドなら宅配クリーニングに出せる
ここが現実的な落としどころです。マットレス本体は出せませんが、その上に敷くパッド類は宅配クリーニングの対象品目に入っています。
そもそもマットレスが汚れるのは、直接寝ているからです。パッドを1枚挟んで、そのパッドを定期的に洗う。この習慣にすれば、マットレス本体を洗う必要がほとんどなくなります。
ホワイト急便|敷きパッドが布団コースの対象品目
ホワイト急便は布団コースの取扱対象品に「敷きパッド」を明記しています。布団と一緒に、点数のひとつとして出せます。
- 対象品:羽毛布団/羊毛布団/ポリエステルわた布団/こたつ布団/敷きパッド/毛布(なんでもコースのみ)
- 保管なし:布団限定3点15,400円/布団なんでも1点10,780円/2点14,800円
- 保管付き:最長9ヶ月。布団限定3点17,600円
- 全国送料無料。マットレス・じゅうたん・カーペットは対応不可
敷きパッドを単体で出すとパック料金が丸ごとかかるので、布団と一緒に出すのが前提です。冬物を片付けるときに、敷きパッドも点数に入れてしまうのが無駄のない使い方になります。
\敷きパッドも布団コースで/
ふとんリネット|敷きパッドは単品1,980円で出せる
「布団は出さない、敷きパッドだけ洗いたい」という場合はふとんリネットです。単品メニューに敷きパッド1,980円があります。
- 単品:敷きパッド1,980円/毛布・枕・ベビー布団も同額/カバー・シーツ990円
- パックは1枚10,450円/2枚13,750円/3枚16,500円/4枚18,920円。初回は15%OFF
- 合計8,800円以上で往復送料無料。8,800円未満は往復送料3,300円
- マットレス・低反発マットレス・ムアツ布団は除外品
敷きパッドとシーツ、枕をまとめて出せば、寝具まわりの洗えるものを一度にリセットできます。8,800円を超えれば送料も無料になるので、家族分をまとめると効率的です。
\敷きパッド1枚1,980円から/
マットレスに敷きパッドを使うと次から楽になる
マットレスの汚れ対策は、洗うことより汚さない仕組みを作ることのほうが効きます。洗えないものを守るために、洗えるものを挟むという考え方です。
- マットレス → マットレスパッド(厚手) → 敷きパッド → シーツ、の順に重ねる
- シーツと敷きパッドは自宅で毎週洗う
- 厚手のパッド類は年1〜2回、布団と一緒に宅配クリーニングへ
- 小さい子どもがいる家庭は、防水シーツを1枚挟んでおく
この組み合わせにしておけば、マットレス本体に汗や汚れが届きません。「マットレスを洗いたい」という状況そのものを避けられるのが、いちばん安上がりな対策です。
ダニ対策まで考えたい方は「宅配クリーニングのふとん丸洗い|ダニ除去率と防ダニ加工で選ぶおすすめ業者」、敷布団の素材別の注意点は「敷布団・綿布団・羊毛布団のクリーニング|素材別の注意点と出せる業者」もあわせてご覧ください。
マットレスのクリーニングで迷ったときの選び方
| 条件 | 選ぶべき方法 |
|---|---|
| おねしょ・カビなど広い汚れを落としたい | 出張クリーニング(シングル片面16,500円前後) |
| 汚れは軽く、においが気になる程度 | 自分でケア(掃除機+重曹+風通し) |
| へたって腰が沈む | 買い替え |
| 敷きパッドを布団と一緒に洗いたい | ホワイト急便(敷きパッドが対象品目) |
| 敷きパッドだけを洗いたい | ふとんリネット(単品1,980円) |
| エアウィーヴを洗いたい | エアウィーヴ専用の記事へ |
優先順位はこうです。まず敷きパッドで守る。汚してしまったら出張クリーニング。へたったら買い替える。宅配クリーニングは、この流れのなかで「パッド類を洗う手段」として使うのが正解です。
まとめ
マットレスは宅配クリーニングに出せません。リナビス・ふとんリネット・ホワイト急便が明確に除外品としており、フレスコもウレタン素材を洗えないものに挙げています。せんたく便だけが記載なしですが、対象品目にも入っていないため確認が必要です。
汚れを落としたいなら出張クリーニング(シングル片面16,500円前後)、へたっているなら買い替え。この2択で考えてください。
そのうえで、これから汚さないための現実解が敷きパッドを挟んで、そのパッドを洗うことです。ホワイト急便は敷きパッドを布団コースの対象品目にしており、ふとんリネットなら単品1,980円で出せます。
エアウィーヴをお使いの方は、対応している業者があるので「エアウィーヴは洗える?自宅での洗い方とクリーニングに出す判断基準」をご覧ください。
